代表理事の挨拶

中  川  る  み

(大阪地方検察庁 再犯防止対策室)

 

 昨年の初頭から始まった新型コロナウイルス感染防止対策と日常生活、暗中模索の1年間でした。2年目に入り、新型コロナウイルスの姿も対策も具体的になりつつあります。

 本学会員の皆様も緊急事態に応じた、3密(密閉・密集・密接)エチケットとマスクマナー、手洗い・うがい・アルコール消毒・大声で話さない、そしてソーシャルディスタンスを丁寧に実行されたことと存じます。日本で新型コロナウイルスの感染者集団(クラスター)が発生し、クラスターの共通点を探した結果、この3つの密が共通していることからでした。

 密閉とは、会議室や図書館、映画館やゼミ室などがこれにあたり、特にデスクワークを主とする職場では、換気の程度が重要とされました。密集とは、多人数で集まることや、少人数でも近い距離で集まること、学校、電車などがこれにあたり、ライブハウスやレストランなどが対象になりました。密接とは、人と人とが近距離で会話や発声をする状態を指します。福祉職には大切なコミュニケーションの技法ですし、どのような場面でも起こりえます。

ソーシャルディスタンスとは「社会的距離」を指し、新型コロナウイルスの感染経路の一つである飛沫感染予防のため、厚生労働省は人との距離を2メートル取ることを推奨しました。

本会員の多くは、ご利用者様がおられて成り立つ仕事、社会的サービス職といわれる医療職・教育職・福祉職等の方々ですので、うつさない・うつらないの感染予防対策を基本に、総会と第23回全国大会を中止いたしました。毎年のご期待を実現できずに、誠に申し訳ございませんでした。

 本年は、多くの皆様のご期待を実現出来ますように、精進してまいります。

会員の皆々様の研究がますます充実し、社会と日常に安心が戻りますように、心から祈念申し上げます。